待ちに待った雨が降った。この直前の記事「ブログ日和」を書いてすぐに。
北イタリアのみ。
南の方はまだ乾いた日々が続きそうだ。でも、雨雲もそのうちに南下するだろう。
季節の変わり目なのに、雷鳴を伴わない静かな降雨である。つまり、テンポラーレ(豆台風)ではない普通の雨。
長い間雨が降らなかったから、今度は逆に多過ぎるほどの雨が降り続ける、とまるで見てきたように確信をこめて話す人々が結構いる。
誰もが異常気象に慣れてきたのだ。
異常気象が続けばそれが常態になる。気温が上昇傾向にあるのはどうやら間違いないらしいから、もう既に異常は「普通」になっているのかもしれない。
そうなったらそれで、人も自然も世界も、しぶとく順応して行くのだろう。ある程度の犠牲や、混乱や、痛みを克服しながら。
歴史はいつもそうやって作られてきた。
人も自然も世界も、しぶとい。
幸いなことに・・
今ガルダ湖畔にいる。大湖の水嵩はかなり低い。灌漑用に抜き取られたのだ。例年のことだが、今夏は特に多くの水が灌漑に使われた。
今回の雨量程度では大湖の渇きは癒されない。水位が戻るのは、アルプスの雪解け水が流れ込む来年の春だろう。
冬、雪が十分に降れば・・ 異常気象でなければ・・
明日はスピエド・パーティの日。雨が降り続けなければいいが。と自分の都合に合わせて考え、祈る。
昨日まで、そして夏の間中、あれほど雨を待ち続けていたくせに。
人間はほんとに自己チューで、しぶとい・・