イタリアのワクチン接種は順調に進んでいるが、数日来新規の感染者が増えている。
早めに接種を済ませた人々の発祥予防効果が薄れ出したこと。
ワクチン未接種の人々の感染増加などが原因と見られている。
欧州全体が似通った状況になっている。
反ワクチンの立場が宗教の域にまで達している者や、これを煽る極右の政治勢力はさておいて、ワクチンに懐疑的な人々が未だに多いのは不思議だ。
彼らを説得できない政治が悪いのか、彼ら自身がヘンなのか。
たぶん両方なのだろう。
ワクチン接種は個人の自由意志によるべきだ。
民主主義社会では個人の自由が何よりも大切であることは論を俟たない。
だがその個人の自由を担保する「自由な社会」そのものが、コロナによって破壊されようとしているのが今の現実だ。
もしも未接種の人々のせいでコロナが収束しない、と科学的に証明されるなら、それらの人々には「自由意志で」彼らだけのロックダウンに入ってもらうのが筋だろう。
だが、むろんそれだけでは問題は解決しない。