「眼窩脂肪ヘルニア」
の手術を受けたが術後の経過が良くない。
手術した左目の様子を写真に撮るとエグいが、病気のこと、手術のこと、さらに経過報告など、医療情報として役立つ内容もあると思うので、少し辛いが発信を続けることにする。
なお絶不調な目の絵はここまでに掲載したものを見ていただきたい。今朝の様子はこれまでの重い充血に加えて、瞼がさらに腫れ上がている状態。
いわば「お岩さん目」が、さらに怨みが募っていよいよお化けになった、というふうである。
病院でのチェックは納得のいくものだったが、一夜明けた今朝の目の状態は、より悪化しているとしか言いようがない。
腫れと充血は予期されたことで問題はない。ただ充血が普通よりも重篤に見えるなのは、2019年からずっと服用してる狭心症の薬の影響らしい。回復が遅れるが問題はない。
視界がややかすむのが気になるが、それもおそらく腫れが引き充血が収まるのと平行して元に戻るはずだ。
要約すればそれが病院での検査結果である。
検査の途中では、僕に手術を受ける決心をさせたアンドレアC教授とも面談した。ちなみに彼は正確には眼科医ではなく顎顔面が専門の外科医である。
「手術日が2度に渡って延期されたのはなぜですか」僕は教授に訊いた。
「こちらの準備とスタッフ(執刀医?)の調整がつかなかったからです」
「あなたが執刀してくださるものとばかり思っていました」
「執刀した者は、この手術が得意な経験豊富な外科医です」
なぜ教授が執刀しなかったのか、という質問の核ははぐらされた格好だが、僕はそれ以上追及しなかった。無意味だと思ったからだ。
大学医学部とも密接に繋がっている病院は規模が大きく、各部局に多くの医師と医療スタッフがいる。特別な状況でもない限り患者が執刀医を選ぶことはできない。
そしてもしもこの先、たとえ手術が失敗だったと分かっても、教授も執刀医も誰も責任など取らないであろうことは火を見るりも明らかだ。医療ミスをおいそれと認める病院や医師はいない。
だが今のところ病院やイタリア医療への僕の信頼はまだ根底から揺らいだわけではない。
気長に経過を見ていくことにした。