
沖縄の離島にいる。2月末日の今日は、冬ながら春めいている。
というか、寒くはなく、かと言って暖かいと表現するには涼し過ぎる気候。
要するにもはや春なのである。
イタリアで、冬の間じゅう悩まされる、足指のしもやけもすっかり消えた。
もっともしもやけは、ミラノから東京に着いたとたんに軽減し数日で楽になる。東京の冬はミラノよりもはるかに暖かいのである。
昨年も同じ生まれ故郷の島にいた。ことしよりひと月遅い3月の末だったが、去年のほうが寒かった。
島では連日浜に出る。
島の海岸線は、目に眩しい真っ白なビーチと、波に浸食された個性的な岩峰が混在する独特の景観である。いつ見ても美しい。
ところがその美しい砂浜や岸壁の連なりは、中国から襲ってくるおびただしい量のプラスチックゴミによって激しく損なわれている。
近隣の島では、漂着したペットボトルやポリタンクや漁具や発砲スチロール等々のプラスチックゴミのうち、約8割が中国製という検証もある。
だが、僕が島で目視した限りでは、9割9分が中国製という印象だ。
島では住民が総出で清掃をするが、膨大な量のゴミが漂着するので追いつかない。「焼け石に水」状態である。
最近は僕の生まれた島を含む小さな離島にも、ユーチューバーが上陸して島を探索する。
彼らの投稿をイタリアで見た僕は、質朴平穏な島の自然や文化がオーバーツーリズムに急襲されるのではないか、と密かに危惧している。
それというのも彼らは、砂浜や海岸を埋め尽くしている醜悪なゴミの山から目を逸らして、美しい景色のみを切り撮っては映像を作り投稿している。
うず高く積もっているゴミの山も正面から撮影して、問題提起をしてほしいと願わずにはいられないのである。



