【テレビ屋】なかそね則のイタリア通信

方程式【もしかして(日本+イタリ ア)÷2=理想郷?】の解読法を探しています。

2026年10月

秋隣りのエーゲ海はバレアレス海よりも夏盛りの魅惑的なリゾート地だ


hiki650

夏がより長いのと、空気が一段と乾燥している点で、エーゲ海の島々はバレアレス諸島よりもバカンス先として優れている。


統計的に見てそうなのだが、僕の体験も同じことを語る。


これまでにエーゲ海の島々を何度も訪ねた。


6月から10月の間だが、そこでは雨に降られた記憶が全くない。


一度スコールのようなものがあったような気もするが、正直うろ覚えで、自分の中では皆無というのがリアルな印象だ。


ところが今回初めて訪ねたマヨルカ島では、10日間の滞在のうち後半の4日間が曇り、または雨模様だった。


曇りはさておき、雨模様というのはたまたまだったかもしれないが、島の空港に降り立ったとき、エーゲ海の島では決して覚えることのない湿気を感知したのは事実だった。


人為の案件でマヨルカ島のビーチがクレタ島に比べてやや劣るものもあった。


ビーチのストローパラソルとサンベッドの賃貸料が、一日あたり21ユーロ(約3800円)と高い。

10日で38000円。クレタ島の2倍以上の値段である。


設備の経営者は町の役場らしい。


値段がやたらと高いのに、ビーチにはトイレ施設やシャワーがほとんどない。シャワーまではいかなくても、せめて足にこびりつく砂を洗い流す水周りぐらいはほしいと感じた。


クレタ島のビーチにも公衆トイレは多くないが、ビーチ沿いに多くのバールやレストランがあって、そこでコーヒーやジュースなどを頼むついでにトイレの使用ができる。


公衆トイレは決まって汚いのが相場だから、そうした民間の設備のほうが確実に清潔で好ましい。マヨルカ島にはそういう店がビーチ脇にほとんどないのである。


公平を期して言えば、しかし、食事はクレタ島よりもマヨルカ島のほうが美味いと感じた。肉料理は甲乙つけ難いが、魚介はタコ料理を除いてマヨルカ島に軍配が上がるというのが僕の印象だ。


だがひとつ気になることがあった。名物料理の子豚の丸焼きに余計なソースがかかっているのだ。おそらくフレンチの影響を受けたカタルーニャ料理の、そのまた影響ということなのだろう。


スペインの子豚料理はマドリード近郊のセゴビアなどが有名だ。水と塩と、時にはわずかなラードを加えてじっくりと焼き上げ、からまるソースは「素材から出た肉汁」だけという素直なレシピだ。

その丸焼き料理はイタリアのサルデーニャ島のものとそっくりで抜群に美味い。

子豚丸焼きに掛かっていたしつこいソースを選り分けて除き、肉だけを食べると美味だった。

フレンチを意識したソースは全く無用の長物だと感じたが、それが旨いという人もむろん世の中には多い。

フレンチのソースは洗練と豊穣の極みとされるものだが、僕はほとんどの場合、それを濃厚すぎて素材の良さを破壊する邪魔物と感じる



マヨルカ島の子豚の丸焼きを食べて足指骨折を治すウルトラCは、いわばシュレーディンガーの猫状態

子豚の丸焼き&豚煮込み650

スペインのマヨルカ島にいる。10月5日まで。10日間の滞在は中足骨疲労骨折の療養が目的だ。

7月から8月にかけて日本からの客人のために忙しく動き回った。恐らくそれが原因で右足指が痛み、動けなくなった。

中足骨疲労骨折と診断され、治療を受けて安静にしていた。

ほぼ回復したものの足指のかすかな痛みは続いている。再発に気を付けつつビーチを歩こうと決めて、マヨルカ島の東北部の長大なビーチに来た。

ビーチを歩いての養生というのは医師の勧めではない。そのことを言えば彼は、むしろ行くなと止めたかもしれない。骨折の回復には安静が一番だからだ。

ところが安静にしていると年のせいで足腰が弱くなる。僕はむしろそのことが不安だった。そこで医師には告げずに、マヨルカ島のビーチを歩くと決めたのである。

9月から10月に海に行く場合はほぼ常にエーゲ海の島に行く。近年はエーゲ海最南端のクレタ島に滞在することが多い。

主な理由はクレタ島のビーチが広く長い事である。膝まで海水に浸かりながら歩いたり、沖で泳ぐのが健康に良い、という妻の考えに従って動いている。

僕は最近は海ではほとんど泳がず、半信半疑のままそれでも結構面白がりつつ妻の後ろについてビーチを歩きまわる、ということが多い。

マヨルカ島では、しかし、足の保養という目的があるので真剣に歩いている。

ところがそのウォーキングは、僕にとっては既述のようにケガの回復治癒というよりも、安静中に弱った足腰を鍛え直す、という意識のほうが圧倒的に強い。

マヨルカ島はクレタ島に比べるとかすかに湿気が多い。空港に降り立った瞬間に気づいた。

地中海は東に行くほど気温が高く乾いている。大西洋とアフリカ大陸と中東の砂漠が影響しあって織りなす、大自然の妙だ。

地中海の東部のエーゲ海の、さらに最南端のクレタ島は、11月初めまで乾いた暖かい空気に包まれている。10月の静養地としては従って、エーゲ海のほうがバレアレス海よりも優れている。

敢えて西のマヨルカ島を選んだのは、少し違う旅がしたいという妻の希望があったからである。

その選択は間違っていないと感じる。エーゲ海域よりもかすかに多い湿気は完全に許容範囲だし、気候は十分に暑く、なによりも食事が美味い。

僕は実際に自分が食べ歩いた中での、独断と偏見による世界の食ランキングを主張している。

それは美味しい順に、「日本料理、イタリア料理、中華料理、トルコ料理、スペイン料理、ポルトガル食、ギリシャ料理、フランス料理」である。

今回のマヨルカ島での食事体験で、スペイン料理とトルコ料理の順番を入れ替えようかとさえ考えている。

島の名物の豚肉料理は、フレンチの影響を強く受けたカタルーニャ料理の、そのまた影響でソースが濃い難点が無くもないが、魚介類が秀逸なのである。

僕のランク付けは日本食、イタメシ、中華料理までの三大料理は常に変わらない。だがそれ以外の食は、旅をするごとに結構順位が入れ替わったりする。

いい加減なものだ。

だが、実は結構こだわっている思案でもある。



facebook:masanorinakasone




記事検索
月別アーカイブ
プロフィール

なかそね則

カテゴリ別アーカイブ
QRコード
QRコード
  • ライブドアブログ