本や新聞や雑誌や手紙などの文章と、ブログの文章は違うのではないか、と友人の渋谷君に意見された。
彼は僕がブログでは写真を使わない(投稿しない)、と宣言したことに疑問を投げかけたのだ。
少し考えた。
本や新聞や雑誌などの紙媒体の文章も、ブログ他の電子媒体(Webページ)の文章も、僕にとっては基本的には同じである。
少なくとも僕自身が文章を書くときには、文体も語彙も調子も思想も構えも、あるいは書く苦労も書く喜びも、つまり一切が両媒体で同じ。何も変わらない。
ところが
渋谷君の言う
「本や新聞や雑誌や手紙などの文章と、ブログの文章は違うのではないか」
という意見を
「本や新聞や雑誌や手紙などの『表現法』と、ブログの『表現法』は違うのではないか」
と「文章」を「表現法」に置き換えて見ると、彼の指摘が正しいようにも感じられてきた。
そこであっさりと「転ぶ」ことにした。
せっかくブログという新しい媒体で表現をしているわけだから、こだわらずに写真などの武器も使ってみようと。
その上で、やっぱり文章だけで勝負したいと感じるならば、そのときには写真はさっさとやめにすればいいじゃないか、と。
そこで
まずは先日撮ったウサギのカテリーナの写真を掲載してみることにした。
ブドウ園では機械による草刈が良く行なわれる。必要ならば除草剤も用いられる。
カテリーナは草刈が済んだばかりの、赤土の露出が多い園にいた。
草が刈り取られた後とはいえ、ブドウ園内ではカテリーナが食べる分の食料には事欠かない。
カテリーナが好んで食べる草を摘み取って、何度か差し伸べてやる動きをするうち、彼女は一瞬だけ背中に触れさせてくれた。ただほんとに一瞬の出来事で、その様子を写真に収めることはできなかった。
・・と書き込んでみると、やはり写真の力は大きいと痛感する。
だって写真を見れば文章なんていらねーだろう・・・
と、腹から思う。
う~む、悩ましい・・