ブログを書く良さの一つは、それぞれの記事が、カレンダーのような役割も果たしてくれることである。
必ず日付がついて回るから、文字通り暦にもなるばかりではなく、その記事を書いたころの自分の気分や暮らしぶりや出来事なども連想される。まるで流行(はや)り歌みたい。
ほら、昔流行った歌を久し振りに聞くと、当時の思い出が走馬灯のようによみがえるじゃないですか。あれと同じ。
日記というものをほとんど書いたことがない僕にとっては、ブログが担(にな)ってくれるカレンダーの役割がとても新鮮である。役にも立つ。
たとえばここ最近は、自分のブログを読み返して、去年の夏の天候を確認しては感慨にふけることが多い。
去年は10月まで暑かったりした。が、雨は適当に降った。今年は8月終わりの今現在、イタリアは旱魃の危機にある。
イタリアの大半の地域では雨が降らない。
もう三ヶ月も。
大地が乾ききって農作物にかなりの被害が出ている。
昨日、田舎道を車で走っていると、立ち枯れているトウモロコシ畑がそこかしこに見えた。結構ショッキングな光景だった。
誰もが雨を待っている。
僕は荒々しくて爽快なテンポラーレ(豆台風)を待っている。
実は、ここ2、3週間、雨をもたらすテンポラーレの予報が何度も出た。ところがそれはまったくやって来ない。
いや、予報通りに雲が湧き、風が吹いて、ほんの申し訳程度の雨のしずくが落ちたりもする。でも、本物の雨は訪れない。
今日も雲が湧き、雨、もしくは豆台風・テンポラーレへの期待が高まった。でも、また肩透かしに終わった。
あさって土曜日、友人たちを招いてスピエド会を開く。スピエドは北イタリア独特のジビエ料理。元々は狩猟の獲物の肉を串焼きにした。
今は豚肉、スペアリブ、鶏肉、野鳥、ジャガイモなどを基本に串にして5、6時間かけてじっくりと 炙り焼く。
スピエド食事会の土曜日は晴れてほしい。予報も晴れ。
でもそれは、今日(木曜日)、昨日、さらに週初の日々に雨が降って、その後は晴れる、という予測、セオリーからの予報のようだった。
今のところ、予報は当たっていないようだ。そうすると、土曜日が大雨の日・・という最悪のシナリオも考えられる。
そうなるとちょっとつらいが、でも、正直それもまた面白い・・
ような・・・