雪&カテリーナ
2012年12月8日土曜日、朝6時半の気温-8度。最低気温は-10度。
昨日の夕方から降り始めた雪が積もって、外は一面の銀世界。
初雪ではないが、この冬一番の雪らしい雪景色。
ウサギのカテリーナが遊び、食べ、生きているブドウ園も、庭園も、屋敷周りも真っ白。
カテリーナお気に入りの木の下の芝も濃い雪化粧
でも雪の積もらない廃屋や空間はたくさんあるから、彼女はきっとうまく身を護っているだろう。いつものように。
菜園
数日前から雪の予報が出ていたので、僕は一昨日初体験の仕事をした。仕事というか趣味というか、遊び。
豊作だった菜園のダイコンの多くを、訪ねてくれる友人達に進呈したあと、残りの全てを収穫して土中に埋めた。
そういう保存方法があると知ってはいたが、実際にやるのは初めて。埋めたのは大小20本余り。
形のいいのは友人らにプレゼントして、残ったのはいびつな形のものが多いが、それでも完全有機栽培のおいしいダイコン。捨てる訳にはいかない。
葉を切り落として根の部分を下にして埋め、一部を逆に差し立てて埋めた。さらに数本は葉を付けたまま埋めた。どの形がより長く新鮮さを保つかの試み。
翌日、そこに予定通りに雪が降り積もった。今後少しづつ掘り起こして食べるか、春まで待って一斉に掘り起こしてみるか、ちょっと楽しみ。
スカラ座&イタリア危機
昨日、12月7日はミラノスカラ座のシーズン初日。例年のならわし。
昨年の同じ日、モンティ首相はナポリターノ大統領と申し合わせてオープニング公演に顔を出した。イタリア財政危機のまっただ中で、国民に苦痛を押し付ける経済緊縮策を発表した直後のパフォーマンスだった。
モンティ首相は今年もオープニング公演を観劇した。そこにはナポリターノ大統領の姿はなく、オペラ好きの首相のプライベートな時間というふうで大きなニュースにはならなかった。
モンティ内閣の誕生以来、毎日が緊縮財政策の発動と言っても過言ではない。だからあらためてニュースにならないが、イタリアの経済状況は深刻。
あらゆる緊縮策のうち、固定資産税や所得税等の加増がもっとも国民生活への影響が大きい。直接の打撃に止まらず、増税のあおりを受けての消費の低迷から景気の落ち込みが激しい。
妻の実家の伯爵家は、税金の支払いでもはや半潰れ状態。伯爵家よりも経済基盤の弱い(かつての)貴族家の中には、既に破産の危機にあるところも少なくない、との噂も。
今の税制があと数年も変わらずに続けば、妻の実家の伯爵家も潰れる可能性がある。モンティ政権の増税策はそれほど過酷だ。
でもそれはイタリア国家にとって必要なことだから仕方がない・・