2013年6月24日、ついにと言うか、やはりと言うか、ベルルスコーニ元首相に少女買春容疑と職権乱用容疑で禁固7年の有罪判決が下った。同時に終身の公職禁止命令も出た。
元首相は上告すると見られるので刑は確定せず、三審制を取るイタリアでは今後長い期間に渡って裁判が続くと考えられる。
だが禁固7年の有罪判決は、検察の求刑6年を上回る厳しい内容。元首相の立場は苦しくなった。
そればかりではない。ベルルスコーニ元首相は、所有会社「メディアセット」の巨額脱税事件でも、二審で禁固4年、公職禁止5年の有罪判決を受けている。
今秋にも最高裁判断が出ると予想されるが、そこで上告を退けられれば、その件では刑が確定。国会議員を辞職しなければならない。
そうなれば彼は、自らの巨大な政治力を使って影響を及ぼすことができなくなる。
元首相の終わりの始まりが視野に入ってきたのかもしれない。