スコットランドの英国からの独立が回避された。

僕はそのことを喜ぶ。

スコットランドの独立は全く同地のためにならず、英国のためにもならず、さらには世界のためにもならない、と僕は思ってきた。

スコットランドの人々の愛国心あるいは強い郷土愛は良く分かる。それはとても大切なものだ。

だがそれだけを頼りに独立することは、必ずしも良いことばかりではない。

貧しく弱い国家が誕生する可能性が高いからだ。

スコットランド自体が貧しく弱くなり、同時にそれは英国をも貧しく弱くする。

英国が貧しく弱くなれば、世界は民主主義大国の一角を失うことになる。

少なくとも民主主義大国イギリスの威信が弱まることになる。

ロシアや中国や北朝鮮やシリアやイスラム国等々、多くの民主主義の敵国や敵対思想が世界にのさばっている現在、民主主義の旗手たる英国にはぜひとも頑張ってほしい。

同じ民主主義国とはいえ、その成熟度や内容が心細いイタリアや日本にとっても、英国はとても重要な手本だ。

英国が、英国のまま留まることになるスコットランドの選択を、僕はとても喜ぶ。