ほぼ1週間前の土曜日(7月23日)に客人があって、そのときのぞいた菜園のトマトは収穫まで時間があるかと見えたのだが、再びのぞくと茂る枝の奥に多くが良く熟しているので今年最初の収穫をした。

早めに赤くなったいくつかは既に取り入れてはサラダにしてきた。それも収穫だが、ここで言う収穫とはトマトソースを作るために一斉に収穫をすること。ひと夏にだいたい2回行う。
今年は事情があって菜園周りの庭を作り変えた。そのために自由に庭に入ることができず、したがって菜園にも思うようには近づけなかった。
で、野菜たちは種をまいたり苗を植えたりした後は、ほとんど手入れをぜずほったらかしにしてきた。それでもトマトをはじめ野菜は勝手に育つのだから自然はスゴイ。

少しタイミングが良ければ、訪ねてくれた大切な客人に、作りたてのトマトソースを使ったパスタなりをご馳走できた。客人はそこにいてくれただけでも嬉しかった。
が、
食べ物は人を幸せな気分にさせるから、ソースがあれば客人はもっと喜んでくれて、それを見る僕はもっとさらにチョー嬉しかったに違いない。
というわけで(どんなわけ~?)、新鮮トマトソース(salsa)の作り方(写真は過去のものも使用)をば:

1.トマトのヘタを取り、芯もえぐり出す。芯は取った方がソースがやわらかくスムースに仕上がる。

2.頭(ヘタの反対側)に十字の切れ目を入れる。それは十字でもXでも何でも良い。切り込みを入れたところから皮がするりとむける。

3.沸騰した湯に放り入れる、という感じでさっと熱して、2、3分で取り出す。

4、取り出した先からどんどん冷水にひたす。冷水にひたしたとたんに皮がむけるものも多い。

皮はすべてむく。固くてソースにはならないから。

5.角切りに(小さければ小さいほど良い)して、圧搾器で搾る。圧搾器は電動のものもある。僕は古い手動のものを使う。イタリアの道具らしく頑丈で無骨で面白く、かつ便利。圧搾器で押し出された部分がソース材。

結構な力仕事だ。

圧搾器の中にはトマトの芯や皮や傷んだ固い部分などが残るので、圧搾2、3回ごとに取り出して捨てる。

搾り出し作業が終わる頃には、キッチンは戦場のような惨澹たる状態になっている。


6.仕分けしたトマト中身(肉+汁) をぐつぐつ煮詰める。
(塩少々加えても良い。またここで好みによりバジリコ、唐辛子などを加えても良し。僕は一切何も加えない。ソースを使って料理をする時に加えればいいから)
7.煮詰まったら鍋の中で完全に冷ます(一晩など)。
8.瓶詰めにする。その時表面にオリーブ油をたらす(かける)。こうすることで空気の侵入を防ぐ(らしい)。

9.瓶が完全に水没した状態で煮沸(冷水のときから温めて、沸騰したら5分程で火を消す)し、そのまま(湯の中に入れたまま)再び完全に冷ます(一晩など)。

完成

※常温で一冬保存もOK 念のために冷蔵庫で保管するも良し。僕はいつも冷蔵保存にする。1年は問題なく保存できる。
※瓶を開けて使った残りは冷蔵庫へ。2,3日で使い切るようにする。
※冷蔵保存するとオリーブ油が固まって白濁するが、調理すると(熱を加えると)溶けるので心配なし。