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クンロクとさえ呼べないほどのダメ大関だった豪栄道が、秋場所で全勝優勝したのはすばらしいの一言につきる。

先日の記事の中で、横綱鶴竜、大関琴奨菊、大関豪栄道の3人は平幕に落ちるべき、と書いた自分の不明と失礼をお詫びしたい。

優勝した豪栄道が次の九州場所で綱取りに挑むのは「慣わし」とは言え、先場所に勝るとも劣らない活躍をしてぜひ横綱の地位に駆け上がってほしい。

その本心とともに僕は彼の「化け」が本物ではなく、初場所優勝の琴奨菊や過去数場所の稀勢の里の「化け」と同じく見せかけに終わるのではないか、という不安もまた抱いている。

なぜならば、初優勝した琴奨菊がコケ、何場所も横綱を彷彿とさせる活躍をしていた稀勢の里が見事に期待を裏切って、まさに「化け」の皮が剝がれた苦い体験があるからだ。

さらに厳しいことを言わせてもらえれば、全勝優勝の相撲内容にも不安が残る。横綱日馬富士を首投げで「辛うじて」破った一番を筆頭に、危うい勝ち方も目立った。

また豪栄道の最大の欠点である引き技と、本番に弱いノミの心臓は姿を見せなかったものの、僕が「う~む、強い!」と思わずうなるような場面も正直少なかった。

とはいうものの豪栄道が、優勝決定直後のインタビューの中で「ここで終わればまたダメ大関」と言われる、と語った自己認識の的確さに僕は大きな期待も寄せている。

来場所は強い横綱白鵬もおそらく土俵に戻ってくる。その白鵬を倒し、日馬富士をねじ伏せ、他の横綱と大関の全員も蹴散らす強さで文句なしの横綱昇進を果たしてほしい。

そうではなく、準優勝程度の成績で横綱に推挙されるならば、稀勢の里の綱取り予想でも言ったように、彼もまた鶴竜並みのダメ横綱で終わる可能性が高いと考える。