テロに見舞われたロンドンのサディク・カーン市長が:
"Londoners will see an increased police presence today and over the course of the next few days. No reason to be alarmed."
“ロンドンには今日から数日間に渡って警官の数が増えるが、市民はそのことを心配する必要はない”
と発言したことを受けて
トランプ米大統領は次のようにツィートした:
"At least 7 dead and 48 wounded in terror attack and Mayor of London says there is 'no reason to be alarmed!'"
“テロで少なくとも7人が死に48人がケガをしたのに、ロンドン市長は何も心配する必要はないと言っている!!”
ロンドン市長の言葉を意図的に曲解して、ツイートで非難するこの男は、本当にアメリカ合衆国の大統領なのだろうか?
残念ながらそうだ。
だが彼は大統領ではない。彼が“フェイクニュースを流すフェイクメディア”と激しく攻撃するメディアと同じか、それよりもはるかに下劣な“フェイク”大統領だ。
市民保護策を講じるなどのテロ後の仕事に忙殺されているカーン市長は、トランプ氏の非難を「コメントするに値しない。ほかにやることがたくさんある」として無視した。
するとトランプ“フェイク”大統領は、「カーン市長の哀れな言い訳だ。‘心配する必要はない’発言に大急ぎで説明をしなきゃならなかった。主要メディアは躍起になって彼の言葉を拡散している」
とまた曲解と嘘にまみれたフェイク発言をした。
トランプ“フェイク”大統領のカーン市長への攻撃は、人種差別&宗教差別意識に根ざした卑劣な言動である。
カーン市長はイスラム教徒である。“フェイク”大統領はそのことを捉えて市長を罵倒しているのだ。いくらなんでもまともではありえない。
カーン市長は、トランプ“フェイク”大統領が選挙期間中に「ムスリムのアメリカ入国を禁止する」と主張したとき、彼のムスリム観は無知で英国や米国の安全保障に有害だと批判した。
トランプ氏は彼の中に元々あったムスリム差別意識に加えて、批判者を頭ごなしに否定する性癖を十二分に発揮し、カーン市長への憎悪を募らせている。
英国メイ首相は、6月3日のロンドンテロを受けて“enough is enough もうたくさんだ”と演説したが、トランプ“フェイク”大統領に向けてももうたくさんだ、と言ってほしいものだ。
僕は米国史上初の大統領弾劾“罷免”が待ち遠しい。
罷免まで行かずとも、“フェイク”大統領にニクソン元大統領並の終止符が打たれることを期待したい。