「のりこの場合」の上映会は無事終わった。

雨の中を160席収容の劇場に100人前後(後日談、118人だったらしい)が集まったので、小さな村でのイベントとしては、ま、結構な成功の部類だろう。

エンドタイトルの途中で突然に上映が終わる、といういかにも田舎の劇場らしいハプニングがあったものの、観客の多くは30年も前のドキュメンターを楽しんでくれたようなので安心した。

ほとんど忘れていた自らの作品を、イタリア語バージョンにするために、あらためて何度も見直して多くのことを思い出し、たくさんの発見をした。

もっとも大きな発見は、ドキュメンタリーのテーマ「日本におけるジェンダーギャップおよび女性の地位問題」が、30年後の今もしっかりと生きているということだった。

この先、このことに少しこだわってみようと思う。