800耕運機バック


僕の菜園は30坪に足りないほどの広さに過ぎないが、手作業での土掘りの辛さに負けて、2年前に耕運機を導入した。

僕が知る限り、ここイタリア製の耕運機の中では最小型のマシンである。

サイズ的には管理機あるいはテーラーなどと呼ぶべきかもしれない。

だが、ロータリー刃が回転してひたすら土を耕すだけの機械だから、やはり耕運機というのが正しいように思う。

菜園はもとは花壇だった場所。細長い土地が□状につながった形なので、もっと小さな耕運機が便利かと思ったのだけれど、実は逆である。

端から端へ何度も往復しなければならず、大仕事だ。次回は少し大きめのものを購入して、一度に鋤く面積を増やして楽をするつもり。

野菜作りも面白いが耕運機での作業も愉快だ。

僕の機械はチビなのにずしりと重く、黙っていてもぐいぐいと深く潜って土を掘り起こし、撹拌していく姿が頼もしい。

作業機でもあり、僕のオモチャでもあるのが耕運機である。

一般に欧州の機械や道具は便利で武骨、というのが多い。僕のこの小さな機器も同じ。

ところが農作業用の道具なのに、イタリアらしく少しシャレた感じもあって、ヘンなところがますます気に入っている。

この冬最後の土起こしは昨年12月9日だった。

この先、2月終わり~3月初め頃に堆肥を撒き(敷き詰め)、再び耕運機で耕し土に埋め込む。その後種まき、苗植えという手順。

友人らから聞いて適当にやっているので、専門家から見るとおかしいところもあるかもしれないが、この方法で結構うまく野菜を育てている。