イタリア政府は今日(12月23日)中に、年末年始のコロナ規制をどうするか、閣議決定する予定である。
イタリアは昨年、年末年始を全土の完全ロックダウンではなく、クリスマスイブから新年の6日までの間に、スイッチを入れたり切ったりする変形ロックダウンで乗り切った。
具体的には1月24日から1月6日までの2週間のうち、12月28、29、30日と1月4日以外の日々は、全土にロックダウンをかける、というものだった。
クリスマス前後と年末年始の数日間はイタリアも人出が多い。だからそこを封鎖したのである。
ことしはワクチンのおかげで状況は改善した。しかし、オミクロン株とワクチン未接種の頑民のせいで、再び環境が悪化。コロナ以前と同じ年末年始になることは望めない。
欧州ではオランダが12月19日から全土のロックダウンを敷いている。
ドイツとその周辺の北欧諸国のコロナ環境も最悪だ。
むろんここイタリア、フランス、スペインなどの大国の状況も切羽詰っている。
オランダに続いて誰がロックダウンを宣言してもおかしくない。
また欧州ではオーストリアが来年2月からワクチン接種を義務化する。
ドイツもその方向で動いている。
どの国も、市民の自主的な判断に任せていては、これ以上ワクチン接種人口は増えない、と考えている。
特にいまだにワクチンは危険だとか陰謀だとかの世迷言をいう輩や、コロナは怖い病気ではないとのたまう痴人、果てはコロナは存在しないとまで主張する狐憑きが存在する限り、パンデミックは収まらない。
だれもが自由を希求する。現代の民主主義世界では、たとえどんなに強権的な政府でも、自国民の自由を縛ろうとは考えない。
それができるのは、例によって中露北朝鮮をラスボスとする独裁政権と、彼らを崇める世界中の“金魚のフン“国家のみだ。
ワクチンを拒否する頑迷人種は、その固陋さゆえに他者、つまり政府によって自由を束縛されることになるだろう。
残念だがそれは仕方のないこと、と言わざるを得ない。