岸田首相がG7へ向けての“地ならし“に5ヶ国を訪ね歩くとは、いったいどういう意味だったのだろう?
話したいことがあるなら、それこそG7で話し合えばいいだけの話ではなかったのか。
そのためのG7ではないのだろうか?
首相の欧米5ヶ国歴訪は、統一教会や安倍国葬や軍拡やコロナ第8波etcの都合の悪い事案から、国民の目をそらしたい一心でのこじつけ外遊に見えないこともない。
内政危機の場合には国民の目を外に向けさせろ、というのが権力機構の常套手段でもあることだし。
安全保障その他の重要な分野で日本が米英仏伊カナダと連携するのは、これまでに幾度となく確認されてきたことだ。G7に向けて敢えて“地ならし“をする必要などない。
それにもかかわらずに、政権の噴飯ものの動きをNHKなどが盛んに報道するものだから、外事にナイーブな国民は首相が何か重大な行動を起こしている、と勘違いしてしまう。
それってほとんど詐欺まがいにさえ見える。
ここイタリアのメローニ首相は岸田首相を暖かく迎えた。日本は大切な友人だし、岸田首相は無能とはいえ友人国の代表だから当然だ。
それはマクロン、バイデンの両大統領もスナク、トルドー両首相も同じだろう。
彼らが意味不明なパフォーマンス訪問をせせら笑うことはありえない。
一方で欧米の冷静な人々は、岸田首相の子供じみた無意味なアクションをぽかんと口を開けて見つめた。
子供じみているその度合いが法外なので、彼らは嘲笑することさえ忘れて呆然としてしまったのだ。
岸田首相はもしかすると、安倍元首相の手法を真似て外国訪問を繰り返したいのかも知れない。
それならば彼はその前に、安倍元首相の盛んな外遊が、ネトウヨヘイト系差別主義者らが考えたがるほど諸外国に評価されていたものではないことを、しっかりと確認するべきだ。
安倍国葬熱烈支持派などの人士は、元首相の無闇な外遊がもたらした結果とも言える彼自身とトランプ前大統領との蜜月、という重い問題さえノーテンキに誇りにしたがる。
そんな彼らには世界情勢など読めない。
岸田首相は外遊を売りものにしたいのなら、それの是と非をいくえにも沈思黙考した上で、世界の笑いものにならないように慎重に行動するべき、と腹から思う。