北東畝チンゲン菜、大根ヒキ800

野菜作りが趣味のFB友の方から「イタリアは、どんな気候で、どんな野菜が育てやすいのか? 」というメッセージをいただいた。

ここまでそのテーマではいろいろ書き散らしてきた。いい機会なので少しまとめておくことにした。

イタリアの季節はほぼ日本と同じだが、僕の住む北イタリアは空気が乾いていて春と秋が日本より1ヶ月づつ短く、その分だけ冬が長い、と言えば印象が一番近いように思う。

だがイタリアも日本同様に南北に長い国。地域によってかなり季節が違う。

イタリアには沖縄のように冬が極端に暖かい土地はないが、北と南ではずいぶん寒さの質が違う。それは野菜作りにもかなり影響する。

野菜の種類に関しては日本とイタリアでは多くの野菜が共通している。

そのうち僕が毎年菜園で育てるのは:

何よりも先ずラディッキオ(チコリの一種・菊苦菜)、ルコラ(ハーブの一種・ロケットサラダ)などを含む多種類のサラダ菜、トマト、ナス、ピーマン、ズッキーニ、キュウリ、フダン草、大葉、大根、(各種)ネギ、ラディッシュ、春菊など。

気が向けば育てるのが:

プチトマト、白菜、チンゲン菜、、ほうれん草、サントー白菜、ゴボウ、ブロッコリー、カリフラワーやキャベツなど。

イタリアでは白菜や大根また生姜などもスーパーで普通に売られている。だがそれらの野菜の種は販売されていない。

チンゲン菜、春菊、ゴボウ、サントー白菜、ゴボウ、各種ネギなど、その他の日本野菜の種も同様である。大葉に至っては野菜そのものが存在しないに等しい。

僕は生姜は栽培しないが、白菜、大根に始まる日本野菜は、帰国の度にせっせと種を購入してはイタリアの野菜(世界共通野菜?)と共に育てている。

僕が菜園を耕し始めたのは、アルプス山中に釣行した際に川で転倒し、左肩を脱臼したのがきっかけだった。

退屈をまぎらわそうとして、僕は右腕だけで土を掘り起こして遊ぶ野菜作りを始めた。以後、毎年変わらずに続けている。

30坪に足りないほどの菜園に多くの種類の野菜を育てる。食べることもそうだが観賞用、という意識もある。

例えば唐辛子は、真っ赤な色が好きで良く育てる。トマトもいろいろな種類があるので、育てて面白がっている。

カボチャも茎が菜園中ににょきにょき伸びる姿が面白くて時どき作る。作ると実が成るがあまり食べない。結局友人知己に裾分けする。

野菜作りは美味しい食料の調達という実利もさることながら、自然や命またそこにからまる人の生などについて考えるきっかけを与えてくれたりもする。

美味しく、得がたく、楽しい作業が野菜作りなのである。




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