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ローマ教皇を決める選挙・コンクラーベが5月7日の午後から開催されている。

133人の枢機卿がバチカンのシスティーナ礼拝堂に籠もって互選の投票を行う。

投票は一日に4回。午前と午後にそれぞれ2回づつ行われる。

結果は投票用紙を燃やして煙突から煙を上げることで外界に知らされる。

当選者が出ると白煙、出ない場合は黒煙が上がる。

投票初日の昨日は当選者は出なかった。2日目の今日も午前中2回の投票が不発に終わって黒煙が上げられた。

午後の結果はまだ分からない。

コンクラーベの様子はイタリアのメディアはいうまでもなく、欧州中また世界中のテレビやネットで生中継されている。

僕は仕事と菜園作りの合間に、イタリアのテレビと欧州の他の国際放送をザッピンしながら横目で追いかけている。

いくつものチャンネルを回し見るのは、コンクラーベがカトリック教の域を超えて、世界中の人々の注目イベントであり続けているのを確かめたい思いからだ。

僕はキリスト教徒ではないが、多くの非キリスト教徒のイタリア人や、キリスト教徒だが熱心な信徒ではない人々と同様に、強い関心を畏敬のオブラートで包んで静かにイベントを見守っている。

畏敬の念は、バチカンが多くの醜聞や問題に見舞われながらも、良心と誠心に沿って信徒を導き世界の不正や暴虐に立ち向かおうとする強い教皇を排出することが多いからだ。

最近では4月21日に亡くなったフランシスコ教皇や、2005年に逝去した教皇ヨハネパウロ2世などがその典型だ。

世界には多くの宗教がある。カトリックはその中でも最大のものだ。

その最大の宗教を率いる者が、フランシスコ教皇やヨハネパウロ2世のような優れた人格者であり指導者であることを僕は願う。

だからコンクラーベの行方が気にかかる。




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