やがて帰国する際に、事情があって少し多めに現金が必要になった。銀行に円調達を頼んでおいたら、たったの5500ユーロが100万円に化けた。
5500ユーロは僕にとっては大金である。100万円はもっとさらに大金だ。
その100万円に比べると5500ユーロはかなり小額に感じる。だから“たったの”5500ユーロと言ってみた。
円安は度が過ぎていないか。
高市首相は台湾有事が日本存立危機事態と大失言をかまして、撤回するどころか糊塗に全力を注いでいる。
首相のその態度自体がよっぽど日本存立危機事態だが、円安もそれに劣らず日本の危機の域にまで達しているように見える。
高市首相のアイドルの安倍元首相が、ナントカの一つ覚えに円安誘導を仕掛けたツケを払っているのは日本国民だ。
恩恵を受けているのはインバウンドの観光客。
日本国民でありながらイタリアに暮らす僕も、帰国で外国人並に円安の余得を受けた訳だが心は少しも楽しまない。
円安は日本沈下の象徴であり、インバウンド増による観光公害のさらなる悪化のサインでもある。
しかも日本の舵を取る高市首相は、ネトウヨヘイト系排外差別カルト集団の支持を受けて、「そんなことより」中国を威嚇し開戦も辞さないふうの愚かな火遊びに狂奔している。
そうした時世に強いユーロで円を買って得をした、などと喜ぶ気にはとうていなれない。
