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憲法改悪の可能性、治安維持法まがいのスパイ防止法、まやかしの消費減税主張など、問題政策の多い高市政権は、首相自身の生来の凶才と政治信条の危険さが相まって常に重い空気を醸し出している。

だが、いまこの時の乱流は、昨年の自民党総裁選や2月の衆院選で、高市首相と取り巻きが対立候補や中道改革連合の候補者を誹謗中傷した動画を拡散した疑惑である。 

同じ時間にここイタリアではジョルジャ・メローニ首相がFacebookのリールやストーリーズをはじめとするSNSに頻繁に登場する異変が起きている。

僕はメローニ首相を描いた動画には興味がなく、それをクリックした覚えもない。

従ってアルゴリズムにひっかかって次々に登場しているのではなく、彼女をめぐる投稿が多いために、僕のFB画面にも立て続けに表示されるということだ。

証拠が二つある。

一つは動画が英語、イタリア語、日本語を中心に多岐に渡ること。

二つ目は、確認のために表示される動画を幾つか最後まで見て、情報として保存するとすぐに、同種の動画の表示が一気に増えたことだ。

あきらかにアルゴリズムの網に絡めとられたのである。

そこで使われている動画は実写が多いが、紛れもなくAI仕様とわかるものも少なくない。

イタリア初の女性首相であるメローニ首相は、政治的なスタンスを極右から現実路線の中道右派態様へとシフトして、欧州のみならず世界中の関心を集めている。

視覚的にインパクトがあるメローニ首相の力強い演説や、国際舞台での鮮やかな動きなどが、SNSで多く拡散されているのだ。

加えて彼女自身も、日常生活や海外時訪問時の各国首脳とのやり取りなどの情報を、人柄がにじみ出た親しみやすい動画を織り交ぜて発信し、それらが世界的に好評を博している

メローニ首相と高市首相には多くの共通点がある。

1.双方ともにそれぞれの国の初の女性首相であること。

2.両者は極右とも規定される右派政治家であること。

3.悪の枢軸・日独伊三国同盟の国のトップであること。

4.それぞれがイタリアファシズムと天皇制ファシズムに親和的であること。ただしメローニ首相は政権を奪取して以来、ファシズムを繰り返し否定している。

5.米トランプ大統領と親しいこと。ただしここでもメローニ首相は、トランプ大統領の腰巾着に徹する高市首相とは逆に、彼の独壇場であるイラン戦争に反対して仲違いするなどしている。

要するにメローニ首相は、高市首相とは違って自主独立路線を貫く強い意志を持った政治家であることが分かる。

それらはさておき、両者の最大重要な相違は、高市首相が彼女の師の安倍元首相に追随する危険な歴史修正主義者であるのに対して、メローニ首相が戦争を徹底総括したドイツに倣い、歴史解釈の見直しには賛同しない立場であることだ。

日独伊の極右のうち最も危険なのは日本極右である。戦争の総括をせず、薩長主体だった古い天皇制ファシズムを、今この時も現人神のごとく信奉している点が危い。

多様性がイタリア共和国の三色旗を着て歩いているのでもあるかのようなイタリア人は、バチカンの教えもあってファシズムを骨の髄まで忌諱する精神を獲得している。

ナチズムを忌み嫌うドイツ人もそうだが、実は彼らの中のある者は、ヒトラーの優性思想の残滓を体の奥深くに密かに抱え込んでいる。

それは天皇制ファシズム信仰にからめとられている日本人と同程度に危険だが、日本の「思い込んだら100年目」国民の数に比べると、信者が圧倒的に少ないのが救いだ。

イタリアのファシズムは過去の亡霊である。、ドイツのナチズムは過去の記憶である。だが天皇制ファシズムは、高市首相自身が信者であることからも分かるように現実の脅威なのである。




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