僕の投稿をミソジニーと決めつけた読者が気づいて何か言うのではないかと待ったが、いつまでたっても電源が入らない。どうやら反論のための反論者だったらしい。
なので仕方がない。僕が言っておくことにした。
2回に渡る投稿で僕は、高市早苗氏の歴史修正主義を批判し、彼女のぶりっ子妖女反応を糾弾した。
後者はある種の人々(特に女性)が、ミソジニーと誤解するかも、とチラと思わないでもなかったが、一国の首相ともなるべき者にあるまじき姿態、と感じたので敢えて指摘した。
さて、ビデオには日本的ミソジニーの典型のようなシーンがちりばめられている。
先ず第一は、田原氏が高市氏を無知だ、議員を辞めろ(という趣旨の言葉)と罵る場面だ。
僕は第一回目の投稿では、
「田原氏は上から目線で高市氏を罵倒している。彼女は女性で、若く、確かに少し勉強不足のように見える。だからと言って田原氏や彼の同僚ジャーナリストが、上から目線で高市氏を罵倒することは当たらない」と書いた。
田原氏のミソジニーぶりをそっと指摘するに留めたのだ。論の主題はそこではなかったからだ。
田原氏は歯に衣着せぬ発言で知られているが、もしも相手が女性の高市氏ではなく男性の議員だった場合でも、同じ程度に高飛車な態度に出ただろうか?
僕の印象は否だ。田原氏は明らかに相手が女性だから「いつもよりも」上から目線の発言をしているように見える。
田原氏に議論の矛先を託された同僚ジャーナリストの小西克哉氏も、「中国の立場はどうなるのか。あなたは無知だ」と即座に論難する。
さらに同席している女性アナウンサーかコメンテーターらしき女性たちも、発言はないものの明らかに男2人に同調して高市氏を否定する様子が見て取れる。
女性の優位にいると見られる2人の男が、声を荒げて高市氏を指弾し、それに同調して女性2人も高市氏を非難する、という構図だ。
まるで人民裁判か吊るし上げ、はたまた魔女狩りかカンガルー・コートとでも形容したくなる光景だ。
男2人の在り方は言うまでもないが、見下され蔑視される側にいる女性2人もそれに加担するのは、ミソジニーが幅を利かせる社会で典型的に見られる悲しい光景だ。
誤解しないでほしい。
日本の加害の歴史を否定する高市氏は徹底糾弾されるべき存在だ。また彼女の純真を演出しようとするあざとい動きも、特に一国の首相にもなるべき者の所作としては、言語道断の醜態だ。
そのことと、しかし、田原氏が仕切るテレビスタジオの在りようは別だ。高市氏はそこではミソジニーの被害者である。
ところが悲しいことに高市氏はそのことに気づいていない。その鈍感さは、彼女のブレない信条である反夫婦別姓制、反女性天皇などの呆れたミソジニー理論に真っ直ぐに通じている。
僕はミソジニーに嫌悪感を抱き明確にそれに反対する。女性のためにではない。女性に媚びるためでもない。
僕は日本の諸悪の根源に男尊女卑思想があると見做している。
僕は日本人として、ネトウヨや国家神道カルト信奉者などが主張する狂信極右の愛国者ではなく、リベラルな「国際派の愛国者」として、日本がまともな開明国家になることを腹から望んでいる。
それは男尊女卑などという原始未開のドグマに精神を縛られた国ではなく、知性と民主主義と寛容と自由の風が連綿と吹く国のことだ。
そこを目指すためには、醜怪で痛ましくて危険なミソジニー、あるいは男尊女卑思考という執拗な日本のパラノイアを殲滅する必要があると考える。
