明日4月8日はパスクア(復活祭)。
イエス・キリストの復活を祝う重要な祭り。英語のイースターである。
パスクアは毎年日付けが変わる。が、祭りの中身は例年ほぼ同じ。
家族・親戚・友人などが集って、イタリア定番の食事会を開いて祭りを祝う。その時に供されるのが子羊または子山羊(ヤギ)の肉。
妻の実家の伯爵家とその親戚筋はどこも子山羊料理がメインコースで出る。
今年は親戚の一つの、そこも伯爵家に招待されている。メインはやはり子山羊のオーブン焼き、という知らせがあった。
子羊や子山羊料理に次ぐパスクアの名物は2種類のスイート。卵を模(かたど)った大小のチョコレートとコロンバ。
卵チョコレートは、ヒナが殻から生まれ出ることを「キリストが墓から出て復活する」ことにたとえたもの。
コロンバは鳩のことで、その名の通り鳩の形をしたふかふかのパンのようなスイート。
言葉を変えれば、発酵パン菓子とでもいうところか。平和や愛のシンボルである。
僕はそうしたスイートにはほとんど興味がない。食べたいのはメインの肉料理。
子羊でも子山羊でもいいができれば子山羊が嬉しい。
なぜなら子羊の料理はいつでも食べられるが、子山羊のそれはパスクアの時期にしか食べられないから。
長年妻の実家の伯爵家で子山羊料理を食べてきたが、今年は違う親戚の家のレシピが楽しみである。
復活祭の翌日はパスクエッタと呼ばれる振り替え休日。その日は友人宅に招(よ)ばれている。
そこでのメイン料理は多分子羊。友人本人はヴェジタリアン。でも客には普通の料理を出す。
復活祭の後はトルコのイスタンブールに飛ぶ。バザールでのロケ。
ロケの後には技術スタッフと別れて、世界遺産カッパドキアを訪ねる計画。
トルコは僕が長い時間をかけて巡る予定の地中海域の一角。
今後も何度か訪ねると思うが、今回は仕事ついでにイスタンブール一帯とカッパドキアを見てくるつもりである。
それやこれやで忙しく、パスクア休日を利用してミラノにやってくるシチリア島の友人にも会えそうにない。
仕事のほかにも忙しさがある。
イタリアの財政危機にからんで税法なども変わり、伯爵家はかなり逼迫(ひっぱく)すると見られている。
それはイタリア国民全てに当てはまるが、古い貴族家にとっては事態はさらに重くなりそうな様相。
そこでの関わりでも動くことが重なって多忙を極めている。
しばらくブログも更新できないかもしれないので、今日、明日中に時間があればできるだけ書いておきたいと思うが、
さて・・