明日5月18日に行われる新ローマ教皇レオ14世の就任式には、世界各国から国家元首やら首脳やらを始めとする要人が多数出席することになっている。
その顔ぶれの多くは、欧米やアフリカを中心に4月21日に亡くなったフランシスコ教皇の葬儀出席者に重なる。
欧米の何人かをピックアップすれば、例えば当事国イタリアのマタレッラ大統領とメローニ首相、英国からはウイリアム王子に代わるエドワード王子とスターマー首相、フランスのマクロン大統領、ドイツのメルツ首相、フォン・デア・ライエン欧州委員会委員長などである。
またアメリカからは、トランプ大統領の危なっかしいイデオローグでカトリック教徒のバンス副大統領と、同じくカトリック教徒のルビオ国務長官が出席する。
ウクライナのゼレンスキー大統領も顔を出す予定だ。
わが日本は誰が出席するのかと見てみれば、なんと麻生太郎自民党最高顧問だそうだ。
麻生氏はカトリック教徒だから妥当な人選という見方もあるだろうが、噴飯ものの組長ファッションで教皇就任を祝うバチカンのミサに出席するかも、と考えると個人的にはちょっとコワイような、でも見てみたいような。
だが冗談はさておき、ここはやはり皇室の誰かが出席したほうが、世界の評判的には格段に良かったのではないかと思う。
ちなみに主だった世界の王室関連の出席者は、ベルギーのフィリップ国王、前述のイギリス・エドワード王子、 モナコ公アルベール2世、 オランダのマクシマ王妃、スペインのェリペ国王とレティシア王妃など、など。
天皇皇后の出席が無理なら、せめて秋篠宮など重みのある皇室の一員が顔を出せば、日本の面目が大いに立つのに、と僕は思う。
存在そのものがジョークにも見える麻生太郎最高顧問を地上の大舞台である教皇就任式に送り込むのは、情誼外交の重大を理解しない日本政府の、相も変わらぬ世間知らずの現れだとしか僕には思えない。